豊洲社会保険労務士事務所|Blog

2016.02.05
心に残った言葉
「人が生きていくっていうことは、それだけでとにかく苦しくて大変なことなのだなぁ。」



「人が生きていくっていうことは、それだけでとにかく苦しくて大変なことなのだなぁ。」

 
 
お客様のところで心底そのように感じ、自然と口にしていました。
 
 
お客様のところにお邪魔しての打合せには、楽しみがたくさんあります。
そのうちの1つが、お子様が成長していく姿を眺めることです。
 
 
好奇心旺盛な女の子がハイハイをマスターして、
自分の力で行きたいところに這い回れるようになりました。
 
 
目をらんらんと輝かせ、頭をぶつけようが何しようが、
何処までもひたすら所狭しと突進を繰り返しています。
 
 
その体のキレと運動量、ハンパないです。
オールブラックスでも止められないでしょうね。
 
 

「ドーン  ストッピン  ナーウ!
 アイム  ハヴィン  サッチャア  グッタ~イム
 アイム  ハヴィア  ボール!!」

 
 
聴こえてきました。
その姿を眺めていたら、確かに聴こえてきましたよ。
フレディ顔負け、私の目の前で彼女はテンションマックスです。
 
 
そして次にお邪魔した時には、私の指をつかんで頑張って掴まり立ち。
で、愛嬌たっぷりに
 
 

「しっかり見てよね、私今ね、立ってるのよ!」

 
 
と満面の笑みで訴えかけてきます。
 
 
そして、大切そうにかじりついていたクッキーを、
突然思いついたかのように何度も何度も必死に私の口に押し込んできます。
 
 
かと思えば次にお邪魔した時は、目が合うなり、
 
 

「何かよくわからないけど、とんでもない変なのが来た!」

 
 
びっくりして、条件反射でテーブルの陰にへたり込み。
人見知りの始まりです。
とはいえ、20分ぐらいすると愛嬌たっぷりに逆戻り。
 
 
次にお邪魔したら、早くも玄関でお母さんの足にしがみついて、
 
 

「何か、変なのいる!」

 
 
警戒心たっぷりの目で、不安そうにジッと見つめてきます。
『訝しげ』という言葉は、この時のために生まれたのでしょう。
 
 
しばらくするとお母さんの表情を窺がって、
 
 

「ね、変なのがいるでしょ!」

 
 
と、同意と助けを求めています。
 
 
そして、20分経つと満面の笑み。
 
 
で、今日お邪魔したら人見知りはどこ吹く風、
最初からコミュニケーションモード全開。
 
 
自分しか理解できない言語をひたすら駆使し、
顔を両手でぷにゅぷにゅして変顔まで披露してくれる始末。
 
 
あれ?
今日の言葉は何でしたっけ?
 
 
安心して下さい、覚えてますよ。
でも、穿いてはいません。浴槽の中にいますからね。
 
 
そんな彼女のとなりに、お兄ちゃんが派手な登場。
現れるなり、いきなりの大号泣。
 
 
そのエネルギーと表現力は、かの議員を遥かに上回っていました。
いくら頑張ってみても、何を言っているのか全く聞き取れません。
お母さんから出される、通訳の要求。
 
 
もうね、ただただ、とにかくとにかく、苦しそうで苦しそうで仕方がない。
その苦しさが、全身全霊を込めてひたすら表現され続けています。
 
 
そしてついつい出てしまったものが、冒頭の言葉です。
今思い返しても、人が生きる苦しみを誰よりも上手に表現していました。
一切皆苦という言葉こそが、あの状況を最も適切に説明できるものです。
 
 
そんなお兄ちゃんのところに、
まだ言葉を何一つ話せない妹が穏やかな笑みを浮かべながら近づいていき、
嬉しそうに頭をなでなでしてあげています。
 
 

「これが、釈迦如来の降臨か。」

 
 
仏教の教えの神髄を見たような気がします。
アルカイックスマイルの正体が、今日わかりました。
 
 
お兄ちゃんに必要な救いは、
仏の力よりもアンパンマンの力でしたけどね。

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