豊洲社会保険労務士事務所|Blog

2016.02.13
社労士な日々
処分内容決定


先日のBlogで、
厚生労働省からの処分待ち社労士の話題を取り上げました。
 
 
その処分が確定しましたので、ご報告です。
 

『3ヶ月の業務停止』

 
となりました。
 
 
もう少し掘り下げてみることにします。
 
 
『社会保険労務士法』という法律があります。
 
 
その中には、
 

『厚生労働大臣は、社労士が社労士としてよろしくないことを行ったら懲戒処分にしますよ~』

 
といったようなことが書いてあります。
 
 
これまでに、実際に複数の社労士が、よろしくないことを行って相応の処分を受けてきました。
それらは、損害が発生している個別の事案に紐づけられての処分でした。
 
 
それに対し今回の処分には、紐づけられるような個別の事案が存在していません。
 
 
『ブラック士業』と揶揄される姿勢を皆に見せることで営業し、
その姿勢に賛同する顧客を獲得し利益を得る、という仕事のやり方がダメだと処分されたのです。
 
 
この表現が処分の実態を適切に捉えているかはわかりませんが、
そのように受け取られることを意図した処分となっていることは間違いないことでしょう。
 
 
社労士に対してこういった仕事のやり方をしてはダメですよって伝えることに加え、
ブラックな労務管理はダメですよっていうことも社会に対して発信しています。
このようにメッセージ性を多分に含んでいることが、今回の処分の特徴かと思います。
 
 
本件では、日本労働弁護団を筆頭に複数の団体が連名で厚生労働省に要請書を提出しています。
日本労働弁護団のホームページでその要請書が公開されています。
 

「こんなBlogを書いて社会問題となっている社会保険労務士がいる。
 これは、看過することのできない問題なので、監督責任を果たしてくれ。」

 
ただそのように、生温く要請書で働きかけただけだと思われますでしょうか?
 
 
この社労士絡みの実害が生じている事案を証拠として集め、提出していたとは考えられませんか?
 
 
Blogが話題になるよう、種を蒔き育てるところから戦略的に動いていたとは考えられませんか?
 
 
さて、妄想が過ぎました。
 
 
『ブラック企業』・『ブラック士業』
この様に表現される企業や専門家は、なにも今になって突然生まれてきたわけではありません。
 
 
無法状態での労働がどのようなものになるかは、各国の歴史が物語っています。
法が形になった後であっても、今日に至るまでにおいて、
今でしたら『ブラック企業』と揶揄されることになる企業はたくさんあり、
『ブラック士業』と揶揄されることになる専門家はたくさんいました。
 
 
では、なぜ今、社会問題としてここまで取り上げられるようになったのでしょうか。
 
 
労働力を非効率的に浪費してしまう状態を放置したままでは、
労働力人口が急速に減少の一途を辿る今後の日本の労働市場を支えていくことはできない。
そのような問題意識が多くの人に共有されるようになってきたからでしょうか。
 
 
国際的に人権意識が高まり、日本でもその意識が次第に強まってきたからでしょうか。
 
 
関係者の地道な努力の結果、
問題に取り組むことができるだけの社会的基盤が整ってきたからでしょうか。
 
 
情報化社会により、これまでは届かなかった声が社会へと届くようになってきたからでしょうか。
 
 
どのように考えますか?
今後は、どのような方向へと進んでいくと思われますか?
 
 
随分とまぁ、遊び心に欠ける内容になってしまいましたね。
こういう内容ですとボツにすることもあるのですが、ま、今回はそのままでいきます。

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